生肉や生焼けのお肉を食べるとかかり易い病気 (2016/9/15)

5年前に、5人が死亡:
2011年4月21日から約3週間に「焼肉酒家えびす」の富山・福井・神奈川の店でユッケなどを食べた客117人(5月15日時点)が腸管出血性大腸菌0111による食中毒になり、5人が死亡、24人が重症となりました.

7月から、消費者および飲食業者のみなさまへ厚労省が呼びかけています
「牛肉、豚肉や豚レバー鳥獣肉を生で食べず、中心までよく加熱して食べましょう!」

説 明

  1. E型(いーがた)肝炎患者がすでに227人と、2003年以降で最多です
    E型肝炎は、豚やイノシシ、シカなどを生で食べると感染します.
  2. 豚や牛や野生の鳥獣肉や内臓は、中心までよく加熱して食べましょう
    と畜場で解体処理するときに腸内にいる腸管出血性大腸菌やサルモネラなどの病原性細菌が肉や内臓に付着したり、E型肝炎ウイルスなどの病原性ウイルスや寄生虫が感染している場合があります。
    野生の鳥獣(ジビエという)、イノシシやシカなどは、家畜として飼われていないので、 野生のウイルスや病原菌を持つこともあるので、生食による危険が増加します。
  3. いくら新鮮でも、生や生焼けは、重い食中毒が発病する危険があります。
    生ガキにノロウイルスが多数含まれていることは常識です。
  4. 十分な加熱とは?
    細菌やウイルス、寄生虫はを死滅させるには、中心の温度が63℃で30分間以上か、75℃で1分間以上の加熱で十分です
  5. 特にお子さんやお年寄りなど抵抗力の弱い方は、注意が必要です。
  6. E型肝炎とはどのような病気ですか?
    急性肝炎(まれに劇症肝炎)で慢性化せず、ほとんどは経口感染です。
    開発途上国ではE型肝炎の散発が常態です。ときには汚染された飲料水などを介し大規模な流行を引き起こすこともあります。人獣共通感染症の一つです.
    海外渡航したことがない国内の患者さんから採取されたE型肝炎ウイルス株が、ある地域に土着しているウイルス株と判明しました。
  7. E型肝炎はどんな症状がありますか?
    若年者では不顕性感染が多く、患者の多くは中・高年男性(平均年齢約50歳、男女比約4対1)ですが、ユッケや生レバーの愛好家が多いことが関連しているかも知れません。また、高齢者ほど重症化しやすいといわれます.
    臨床症状はA型肝炎に似て、黄疸を伴うことがよくあります。
    潜伏期は平均6週間。先行する数日の倦怠感、 食欲不振があったのち、黄疸や発熱、悪心・腹痛、肝腫大、肝機能悪化(トランスアミナーゼ上昇・黄疸)、が主要な症状です.ほとんどの患者さんはベッド上の安静により治癒しますが、まれに劇症化するケースもあります。
    妊婦が妊娠晩期に感染すると劇症化しやすいという報告があります。
    E型肝炎ウイルスに対する薬は今のところありません。