勝又小児科・アレルギー科医院
静岡市葵区紺屋町12-5
TEL.054-252-6801
休診日:日曜日・祝日
 
9:30

12:30
× ×
15:30

18:30
× × ×

予防接種は、金曜の午前・午後と土曜の午前中に予約制で行なっています。
また、金曜日の午後2時半から約1時間は、予約制で3・4と9・10カ月乳児健診をします。

育児お悩み相談

プールの消毒用塩素は子どもの身体に影響がありませんか?

福島県保健福祉部食品生活衛生課HPより一部改変

  • Q1 幼稚園などにある小規模プールはどのように管理したらよいでしょうか。
    1. 小規模のプールには、大きなプールのような水質基準は適用されません。
      しかし、幼児用の小規模プールの適切な水質の確保は、むしろ大規模なプールよりも大切です。抵抗力の弱い幼児などが、感染症を起こさないようにするために、遊離残留塩素濃度の確保、水面のごみ拾い、定期的な清掃など、十分気を配って管理してください。
      小規模プールでも、循環ろ過装置が付設していれば大規模プールと同様です。


    2. ☆ 小規模プールの管理のポイントは次のようなものです。
       水量の小さいプールの場合は、利用の度にできるだけ水を入れ替えます。水の入れ替えが困難な場合でも、5日に1回は水の交換をしてください。
       消毒は大規模のプールと同じようにすることが必要です。ただ、プール用として市販されている薬剤は、包装単位が大きいので、食品添加物用の次亜塩素酸ナトリウム溶液(薬局で500ミリリットル瓶を販売)を使うと便利です。
    3.   遊離残留塩素を0.4mg/リットル以上になるようにするには、次亜塩素酸ナトリウム溶液が6%の場合、水1立方メートルに対し15〜20ミリリットル入れると、遊離残留塩素濃度が1mg/リットル程度になります。ただし、使用中に濃度は低下するので、たびたび濃度チェックの必要はあります。遊離残留塩素濃度は、1.0mg/リットル以下が望ましいとされていますが、この上限値を少々越えても入泳者の健康に影響を及ぼすとは考えられていません。極端に高いと入泳者の眼や皮膚粘膜への刺激となります。
  • Q2 プール水の残留塩素濃度を0.4mg/lに保たなければならないのは なぜでしょうか。
    1. 塩素消毒の目的は感染症の予防など、プールの衛生管理にあります。そのため、循環によって滅菌器を通過する瞬間の水を消毒することだけが目的ではなく、入泳者によって持ち込まれる細菌や病原菌の増殖を抑制する意味もあって、0.4mg/リットルという数値が定められています。
      では0.4という数字には根拠があるのでしょうか。
      プールにおける消毒効果は瞬時に行われることが理想的です。なぜなら入泳者の持ち込む病原菌が他の入泳者に感染しないうちに殺菌することが望ましいからです。いろいろな病原菌を15〜30秒(ウィルスは60秒)で死滅させる塩素濃度を表に示します。

      実際のプール水を用いて遊離残留塩素によるアデノウィルスの不活化について試験したデータを示しました。遊離残留塩素が0.4mg/リットルを越える場合はウィルスが速やかに不活化しますが、0.2mg/リットルでは残存率がほとんど変らないことがわかります。
      菌 種 遊離残留塩素[mg/リットル]
      チフス菌、パラチフスA,B菌、赤痢菌、腸球菌、ウェルシー菌、白色ブドウ球菌、肺炎球菌、ジフテリア菌、緑濃菌、ショウ紅熱菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌 0.1
      大腸菌 0.15〜0.25
      アデノウィルス(プール水のデータ) 0.4
  • Q3 プール水の汚れにはどんなものがあるのでしょうか。
    1. プール水の汚染源の主なものは入泳者で、毛髪、垢、鼻汁、唾液、尿、汗腺から分泌されるものや化粧品があります。主な成分構成はアンモニア性窒素、有機性アミン、尿素、クレアチン、アミノ酸などです。  屋外プールでは、雨水、土砂等の混入があり、落下微生物によって引き起こされる藻類の増殖が汚染率を高めます。レジャープールでは、プールサイドで飲食物の残さの混入による汚染等があります。  設備的な汚染として、給水系統からの鉄さび、水処理薬剤等によるものも確認されています。これらの汚染物質が増加しますと、以下のように水質に影響を与えます。
      水質項目 汚染物質 汚染による弊害
      pH コンクリート成分、入泳者分泌物、水処理剤等 酸性:目の刺激  アルカリ性:皮膚粘膜の刺激、細菌、藻の増殖
      濁度(透明度) 塵、土砂、垢、入泳者付着物等 視界不良、不快感
      過マンガン酸カリウム消費量、残留塩素、大腸菌 垢、人脂、鼻汁、尿、たん、入泳者付着物、化粧品、藻、細菌、ウイルス、塵等 アデノウイルス感染症、消毒用塩素消費量の増加、不快感
  • Q4 プール水の水質は、どのように管理されているのでしょうか。
    1. 項 目 基準値 測定頻度 説    明
      水素イオン
      濃度
      5.8以上〜8.6以下 月1回以上 水素イオン濃度は一般にpH(ペーハー)という言葉で知られていますが、水の酸性アルカリ性の度合いを示すものです。プール水では残留塩素を維持するために塩素消毒を行いますが、プール水のpHが高くなると(アルカリ性になると)殺菌力の強い遊離塩素が消費されてしまいますので、pHは低い方がよいことになります。ただ、逆に低すぎれば配管類や設備の腐食が進行しやすくなりますから、できるだけ中性(7.0)付近が望ましいのです。
      濁度 2度以下 月1回以上 濁度を2度以下にすることによって通常の明るさの条件下では、水中で3m程度の視界が確保でき、遊泳時の衝突事故防止につながるとともに見た目にも清潔感が得られます。
      過マンガン酸カリウム消費量 12mg/リットル 以下 月1回以上 過マンガン酸カリウム消費量は、プール水中の有機物量による汚染の程度を表す水質指標です。有機物はそのほとんどが遊泳者が持ち込む汚れ成分です。汚れ成分はろ過装置などで取り除かれますが、水中にとけ込んでいる成分の中には取り除けないものもあり、だんだん過マンガン酸カリウム消費量の値が大きくなっていきます。その場合は補給水を増やすなどして、常に基準値の12mg/lを越えないように十分な余裕を持って水質管理をすることが必要です。
      遊離残留
      塩素濃度  
      0.4mg/リットル 以上 (1.0mg/リットル 以下が望ましい) 毎日、午前1回と午後2回以上 遊離残留塩素濃度はプール水の消毒管理の指標です。遊離残留塩素濃度を0.4mg/リットル以上に保つことは、感染症を予防するなどプールの衛生管理上最も重要です。  なお、遊離残留塩素濃度が極端に高いと入泳者の眼や皮膚粘膜への刺激となりますから、1.0mg/リットル以下が望ましいとされていますが、この上限値を少々越えても入泳者の健康に影響を及ぼすとは考えられていません。
      大腸菌 検出されないこと 月1回以上 プール水の大腸菌は糞便による汚染の指標です。河川水や湖沼水などでは、人由来の大腸菌ばかりでなく動物由来の大腸菌も存在しますが、プール水では入泳者によって大腸菌が継続的に持ち込まれているものと考えられます。それでもろ過装置や消毒装置が適正に管理されていれば検出することはありません。大腸菌が検出されるということは、残留塩素濃度の維持も含めてプールの管理が明らかに不適切であることを示しています。
      一般細菌 200CFU/ミリリットル以下  CFU:Colony Forming Unit 月1回以上 プール水中の一般細菌は、塩素消毒耐性菌の生息状況や清浄度の目安の1つとすることができます。一般細菌の多くは非病原性であり、その数も細菌感染症との関連性はほとんどありませんが、基準値は、適正に管理が行われている場合に達成可能な値として200CFU/ミリリットル以下としています。
      総トリハロメタン 暫定目標値としておおむね0.2mg/リットル以下が望ましい 年1回以上(6月〜9月 までの水 温の高い 時期) 総トリハロメタン(クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム)は、発ガン性物質として水道水質基準で0.1mg/リットル以下と規定されていますが、これは毎日飲用した場合の基準であり、プールにおいては、口に入る程度であり、経皮吸収や気道吸収についての知見が十分でないことをふまえ「暫定目標値としておおむね0.2mg/リットル以下が望ましい。」としています。  トリハロメタンは、プール水中の有機物と塩素剤が反応して生成されるため、この値が高い場合は、補給水量を多くする等して水質を良好にする必要があります。
      プール水が水質基準を満足しなかった場合、遊泳を禁止させるなどの措置を直ちにとり、その原因を徹底的に究明し、必要な改善策を行うようにしなければなりません。さらに、水質が回復したことを確認したうえで遊泳を再開するようにします。
  • Q5 塩素消毒の方法にはどのようなものがありますか。
    1. これまで述べてきたように、塩素消毒はプール水中の消毒の残留効果を期待して行うものです。プール水中の有効塩素は汚染物と反応したり、紫外線で分解しますので、常に消費されています。ですから、基準値の0.4mg/リットル以上を継続的に維持するような方法を取らなくてはなりません。
      現在実施されている方法には
    2.    1) 連続注入装置を利用する
      2) 錠剤の溶解速度で調整する
      3) 溶解速度の遅い塩素剤を用いる
      4) 塩素安定剤を使用する などがあります。

育児をしていて”気になっていること”がある方は、info@katsumata-clinic.jp まで、メールを送ってください。

メールには、お子様や家族の皆さんの年令など差し支えない範囲で知らせていただくと、お返事を考えやすくなります。。